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実践事例集:「ショートステイ」利用者居室の環境改善の報告

<2>実施の経過

ステップ4:環境づくり計画を実施する。

優先順位に基づいた計画の実施
認知症高齢者への環境支援のための指針(八次元)に基づいた改善結果報告
機能的な能力への支援

日常生活動作への援助において、入居者の日常生活上の自立支援活動を支え、さらに継続していく為の指針

トイレ内:ペーパーホルダーを設置

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今まで、手洗い後のペーパーを取り出すのに苦労されている姿をよく見かけたが、設置後は容易に自力でペーパーを取り出すことができるようになり、利用者様よりも喜びの声が上がっています。

→ショートステイ利用居室各洗面所・トイレ内に設置

安全と安心の支援

入居者の安全を脅かす物を最小限に留めると共に、入居者をはじめ、スタッフやご家族の安心を最大限に高めるような環境支援

洗面台横・トイレ内に杖置きを設置

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今まで杖置きが無く壁に立てかけていた為、杖が倒れることもあって、それを拾おうとして転倒しかける等のリスクが考えられた。

今回は、量販店で簡単に入手できる壁用のフックを利用して、杖を立てかけられるように横向きに固定した。

形や大きさが様々なものが売っているので、場所や用途によっていろいろな選択が可能である。

トイレ内オムツ置き場の工夫

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段ボール箱にパット類を詰め込んでいた為、衛生的にも又外見上も印象が悪い上に、自立の方はパット類が取り出しにくかった。新たにオムツ用に木目調の棚で、引き出しタイプになっていないものを購入し設置。※基本コンセプトである、和を基調とするに基づき、あえてプラスチック製ではなく木目調を選択。

機能性を重視して全面をあけたままにするか、布等で覆うかは使用状況をみて今後検討していくものとする。

⇒機能的な能力の支援にも通じる。

生活の継続性への支援  
自己選択への支援

非施設的環境づくり。施設全体を小規模で家庭的な親しみやすい環境へ変えていく。慣れ親しんだライフサイクルの継続。入居者ができる限り慣れ親しんだ活動に参加し続けることができるようにする。

壁や居室の障子に麻製のスクリーン設置

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汚れてすすけていた壁に麻のスクリーンを貼ることで、汚れが目立たなくなり、同時に施設の無機質な風景が改善される。今後スクリーン部に季節の装飾等も検討。

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日よけとしての役割だけではなく、各ベッドのプライベート感をより演出できた。又、偶然ではあるが日よけを薄緑色にしたことで、太陽光を通した時に薄茶色の日よけよりも爽やかな印象をそれぞれのベッド空間に与えているようである。

床頭台を塗装

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色がさめて汚れていた床頭台を栗茶色に塗装することで、古民家家具調を演出。

もともと木目調の衣類収納(床頭台)ではあったが、色彩的には壁(白)と収納(木目一色)のツートンカラーで変化に乏しく、何か無機質な印象があった。そこに同色系ではあるが一色増えただけでも印象的にはだいぶ変化が感じられた。

ゴミ箱を不燃紙で装飾する

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⇒無機質なゴミ箱に手作り感のある、家庭的なぬくもりを演出

放置後、利用者様にはとても好評で、手作りの雰囲気がどこか懐かしくて良いとのご意見を頂いている。

居室に生活案内・献立表を掲示

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洗面台脇に、今まで無かった「月間予定表・1日の生活案内・食事メニュー等」の掲示を行う事で、利用者が情報を把握する事ができ参加の選択ができると共に、余暇活動への参加を促していく事もできる。職員もそれを活用することで容易に利用者へアプローチする事ができるようになり、声かけの幅が広がる。

⇒生活の継続性・自己選択への支援

※初めは壁に直接貼っていたが、それでは白い壁と同化して見えにくいので、木枠のボードを取り付けて案内を貼る事にした。

トイレ・洗面所内の雑貨置き場等の工夫

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洗面台の上に物品を置くための棚を設置しているが、職員が使う消毒液等や予備の手拭いの紙等も今までは無造作に置かれた丸見えの状態でとても乱雑な雰囲気であった。キャプション評価でも多く指摘されていた問題点でもあった。

今回、棚の全面に暖簾を設置して目隠しをしたが、暖簾を1枚設置するだけでも家庭的で温かい雰囲気作りが出来たと思われる。又、ちょうど暖簾の後ろにライトがあたって(後ろ側から暖簾を照らし)、スペースに何か穏やかなアクセントを与えたようである。

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同様に、トイレ内の棚にも暖簾を設置し、予備のオムツ等や手袋、消毒液を目隠しした。

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コップ類の置き方に関しても、コップホルダーなどの購入を検討したが、衛生面の理由から再検討することとした。試しにコップを置く皿を設置して様子を見ている。

プライバシーの確保  
見当職への支援

個室化が難しい場所でも家具やついたてなどで個人の空間を確保する事が望ましい。

居場所を分かりやすくする配慮

居室入り口の暖簾をより中が見えにくい暖簾への変更する。

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今までも暖簾をかけていたが、居室内が丸見えで装飾的な意味合いしか持たなかった。

今回丈の長い暖簾をかけることで居室内部が見えにくくなり(事故防止の視点から、あえて薄手のものを選択し、居室内部が全く見えなくならないように工夫)、廊下の端からでも居室内部が全て丸見えのような状態が改善され、より落ち着きのある居室空間の創造に成功した。

居室の入口のウエルカムボードを改良

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以前は英語の「welcome」等の表記が書かれたボードを設置していたが、高齢者には分かりにくく又設置位置も職員の目線の高さであった。

今回設置するにあたっては、利用者の視点の高さ(車椅子に乗っていても視界に入り易い高さ)も気にしながら、それぞれの居室ごとにボードの種類を変えて部屋ごとに特徴をもたせた。

それぞれのベットに1個づつ時計を設置

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以前は時計は入口の扉の上に設置してあるか、もしくは時計の設置もない居室があった。

大部屋ではカーテンで仕切ると時間の感覚がまったくもてない状態を生んでいた。

時計を設置するにあたっては文字盤が大きく、ベットで過ごす時間の多い方のことも考慮して、臥床していても見易い位置に設置する事を心がけた。写真では分かりづらいが、臥床するとちょうど目線の位置に時計を設置している。→自己選択の支援にもなる。

時計設置後、多くのショートステイ利用者から喜びの反響の声が寄せられている。

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