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実践事例集:「ショートステイ」利用者居室の環境改善の報告

<2>実施の経過

ステップ1:認知ケアと環境への理解を深める。

委員会で「施設環境づくり実践プログラム」の実施に関して提案し、関連図書からプログラムと実践報告書の中身を検討し、かしわ苑で実施できるかどうか委員会メンバーで検討後、かしわ苑独自のショートステイ居室を対象としたミニプログラムとして施行してみることとする。

(H19年4~5月)

環境改善計画の初期検討内容

かしわ苑で苑内全体を対象とした環境改善を行っていきたいが、実施するにあたって、参考文献として「痴呆症高齢者が安心できるケア環境づくり」の中で紹介されている、都内たちばなホーム(「施設環境づくり実践プログラム」を社会事業大学・児玉桂子氏のグループと共同で実践した経緯あり)で行われた取り組みを参考にしながら改善を行っていきたいが、どのような問題があるかを検討

その結果以下のような問題点が予想された。

たちばなホーム(以下Tホーム)の改善計画は、専門の研究者集団の参加があったが、かしわで行う場合それが期待できない。
→環境が認知症の方にどのような影響を与える事が出来るのか等の苑内研修・発表・目的にたどり着くまでの過程をすべて職員が段取りを決めて実行していかなくてはならない。
→課程に置いて、外部有識者からの意見や助言を求める事が出来ない。
Tホームでは、環境改善業務の一環として勤務者のタイムスケジュールの中にそれを検討し、実施する時間を設けていたが、そういった時間を設けることが出来るか?
→サービス向上委員会が主体となって取り組むのであれば、委員会の日にプロジェクトの時間を設けて検討をする事も可能だが、委員会として他の検討事項もあるので時間が限られている。
Tホームは定員54名、5階建てで各フロアー10名前後のフロアーから構成されている。
→かしわ苑(2フロアー・90床)とは構造が全く違うところを、どのようにかしわ苑流にアレンジしながら計画を進めていけるのか。

検討の結果、今回は施設全体を対象とした取り組みを断念し、試験的にショートステイ居室10床を対象としたプログラムに変更することとなった。


これを実行したときにもたらされるメリットについて
  • 環境改善を計画的に実行する事が出来ると共に、職員が共通の認識のもと、それを介護に生かしていくことが出来る。
  • 入居者様の環境の改善=生活の質の向上=サービスの向上=入居者様の満足=職員のやる気・新たな取り組みへの意欲
  • 環境と高齢者の生活への影響は以前より指摘されており、誰もが一度は耳にしているはず。しかし環境を改善しようとした時に、どのような過程を経て誰が主体となって行っていくのかは不確定な部分が大きかったが、実施主体がはっきりする事で意見の集約等が容易になって、今後の改善にも生かしていける。

 

ステップ2:環境課題を抽出する。

キャプション評価法を用いて、委員会メンバーで実際に気になる点や気が付いた点などを写真に撮ってキャプション評価表にまとめる。

(H19年7~8月)

本来ならば、各セクションや、ご家族様にも実際に写真撮影に参加して頂かなくてはならないが、取り組もうとしている計画に関しての知識不足や協力を仰ぐにあたっての時間的な問題等から、介護職の委員(4名)が、良いと思う点・気になる点などを出来る限り抽出して1冊のノートにまとめ、それを回覧してコメントをもらい、意識の共有化を図る方法をとった。

1
・左に評価表・右にコメント欄を設け、記入してもらう。

2
・各部署の全職員に回覧し、
各自回覧したら確認印を押してもらう。

 

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