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実践事例集:従来型特養をユニットケアにふさわしい環境へ

―マザアス東久留米での試み―

 

5.リビングの住みこなしへの支援

着工前に設計者から改修プランの説明を受けても、これらかできる空間をイメージしてそこでの暮らしを考えるのは現場職員にとって難しいことです。各ユニットのリビングをケアに生かす手法を身につけて新たな環境に円滑に移行するために、1/50の図面上でシミュレーションを行いました。住みこなし支援は、各ユニットの個別ニーズに対応できるようにユニットごとに少人数のグループワークを8回行いました。

まず、改修前と改修後のリビングの平面図、入居者の座席(一般型車いす・リクライニング型車いす・一般いすなど)、家具等を1/50に縮尺した型紙を用意しました。

つぎに、改修前の平面図に家具と入居者の座席を配置しながら、なぜそのような食席になっているのか、入居者の相性・食事介助の必要程度・居室やトイレへの動線などから、現状の把握をしました。

さらに改修後のリビングの平面図に基づき、新しいリビングの環境の特性を、自然光の向き、外部との関係、居室・洗面所・流し・トイレとの関係、テレビと食卓の位置、見守りやすさ、動線等について専門家から説明を行い、入居者の身体状況にあった座席型紙を用いて、食席の検討を行いました。慣れている現在の暮らしを継続するために、食席をなるべく変えない方針をとり、2~3案を作成しました。

この作業を通じて職員はリビングの環境を入居者の状態やケアに合わせて変えられることを経験し、職員同士が意見交換することにより改修後の暮らしについての共通認識の形成にも役立ちました。ユニットケアを採用しても、これまでケアに環境を取り入れる視点やスキルを学ぶ機会が少ないケア現場では、せっかくの環境が活かされない例が多くみられます。今回の縮小図面や座席型紙を使用したグループワークの手法は、ケアの現場に広く応用できると思います。


住みこなし支援をユニットごとに開催
住みこなし支援をユニットごとに開催

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