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実践事例集:従来型特養をユニットケアにふさわしい環境へ

―マザアス東久留米での試み―

 

3.施設職員と進めたユニット化改修設計プラン

改修前のマザアスでは、1階2階共に大きな食堂と3カ所の談話コーナーがあり、床や壁は白やグレーなどの無彩色で刺激のない施設的なインテリアでした。2004年のユニットケアへの移行では、2階では食事を各ユニットの談話コーナーで行いましたが、大変狭く通路の確保も困難な状況にありました。身体的に重度でリクライニング車いすの方が多い1階では、狭い談話コーナーを避けて3ユニットが大食堂に集まって食事をしていましたので、落ち着いて食事を楽しむ雰囲気ではありませんでした。

改修では、なじみやすい広さのリビングを各ユニットに確保することを第一の目標にしました。ユニットの規模を国基準の9~12名程度にするために現在の15名構成のグループをさらに細分化することも検討しましたが予算を大幅に超えることから、現状の談話コーナーを核とした6ユニットを維持すること、居室数を削減しないこと、とくに個室数を維持すること、工事中の利用者減を最小限にすることなどの方針が決まりました。

各ユニットのインテリアは職員のヒヤリングに沿って計画され、家庭的で暖かみのあるインテリア、環境から刺激を与えるインテリア、融通性のあるインテリアを基本方針としました。各種インテリアは、後述する住みこなし支援のなかで、専門家チームが全体の調和を考慮して用意したサンプルから、各ユニットの職員が選びました。

マザアス東久留米のユニット化改修工事は、工程の進め方にも工夫があります。工事は2008年7月から12月までの6ヶ月間に、まず大食堂に2居室を新設して、談話コーナー周辺にある2居室を解体してリビングを広げるといった工事が順繰りに6回繰り返されました。一挙にやってしまえば、工費節減になりますが、入居者への影響が大きくなります。このやり方でも、工事中に居室移動をする入居者がでましたが、ショートステイの定員を減らすことなく工事を進めました。ケアの現場では、ていねいにスケジュールを立て、入居者やご家族にきめ細かく説明をした結果、心配していた入居者の不適応もなく進めることができました。


ユニット化改修工事の概要
ユニット化改修工事の概要

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